コラム
あの店に会いにゆく

グルメ漫遊記 あの店に会いにゆく

料理の味にとどまらず、つい、また“会いたくなる”“味な店”の魅力を綴る切り絵×グルメコラム!!

切り絵・文/成田一徹

第三十店【CHACO あめみや】

ステーキ屋

住所:〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷1-7-12
JR千駄ヶ谷駅より徒歩5分
TEL:03-3402-6066
営業時間:
火曜〜土曜/(ランチ)11:30〜14:00 17:00〜22:00
日曜・祝日:17:00〜21:00
定休日:月曜


昭和54年、東京体育館前の交差点そばにて創業。地元の常連客を始め、料理人・陳建一や、芸能人らも訪れる。名物・ブロックステーキは1kgより。下記サーロインの他、リブ、ヒレもある。ランチ営業のみ・限定40食の『ハンバーグステーキ』も人気メニューの一つ。
ブロックステーキ(サーロイン/1kg)…13650円

こだわり30年の「炭焼き」肉に会う。  扉を開けると、まず目に入るのが、黒光りした石組みの炉。炉の中では、肉の塊が赤々とした炭の炎に包まれている。白いコック服のシェフが、頃合いを見計らって焼き上がった肉を取り出し、すかさず客席に運んでいく。こんがりと焼き目の入った肉が、香ばしい匂いを放ちながら目の前を通り過ぎていく。客席から歓声があがる、何とも食欲をそそる見事な演出である。
 炭焼き牛ステーキ一筋に30年。4代にわたって通う家族もいる千駄ヶ谷の名店である。ステーキは炭火で焼くのが一番、と主の雨宮満夫(あめみやみつお)さんは言う。炭のもつ遠赤外線効果で一瞬のうちに肉の旨みをとじ込める。余分な脂を落とし、ほんのり炭の香が味わいを深める。
 ぜひ味わってほしいのが、名物のブロックステーキ。家族づれやグループで来るときは、塊で注文し切り分けて食べるほうが、ずっと美味しいと主。分け合う楽しさで美味しさが倍加する。
 レアの状態でテーブルに運ばれる。目の前でカットした肉を、熱々の鋳物の皿の上で、各自好みの焼き加減にしていただく。味付けは塩のみ。醤油を垂らすと更に旨い。野性味を刺激する圧倒的なボリューム感。口中に広がる肉の滋味。肉を食べる悦びを再発見させられる。思わず喝采したくなるメニューである。

PROFILE
切り絵・文/成田一徹

1949年神戸市出身。主に酒場をモチーフとした作品を手がける切り絵作家。『TO THE BAR』(朝日新聞社)『神戸の残り香』(神戸新聞総合出版センター)SJで連載された『The Cigar Story』(原作/城アラキ)他、著書多数。

コラム&ブログ連載
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